はじめに


 淀川は本州の西部を流れる川です。流域面積は日本で7番目の河川ですが、大阪市や京都市など日本有数の大都市をかかえているので、流域人口で言えば日本最大級の川です。淀川水系の水を飲料水として利用している人口は1400万人にものぼります。
 淀川水系の水は流れ始めてから海に流れ込むまで、水道水として使われ、下水として捨てられ、その水を浄化してまた水道水として使い、また捨てて流し、というように繰り返し使われます。飲料水として使われるので、河川の水質がどの程度であるかを、流域の市民は大変関心をもっています。しかし、河川の水質についての情報は必ずしも市民にとって十分なものではありません。そこで、市民自らが河川の水質を調査して河川の状態を明らかにし、水質を良くする手がかりを得ようと、水質を調査するための機関として『淀川水系の水質を調べる会』を作りました。1994年12月に発足し、以来9年にわたって淀川水系の河川の水質調査に取り組んでいます。調査結果から河川を浄化する効果的な方法を提案することが活動の大きな目的です。
(C) 2001-2006 淀川水系の水質を調べる会