第1期に行った調査によって、大阪府の水道水の一部や下水処理水に若干改善が見られるものの、淀川中流や宇治川、桂川の水質は1980年頃とほとんど変わっていないこと、木津川の汚染が深刻な状況であることを裏付ける結果を得ました。また河川の上流に汚染源があり、水源を汚染し続けているという実態に直面しました。
通常の場合、河川は上流に行くほどきれいになり、最上流は清流であると考えられています。しかし実際は上流に畜産団地やゴルフ場、産廃処分場などが作られ、水量も少ないため極めて汚染がひどいという事例がいくつもあります。このような実態を詳細に調べ、汚染源を特定し、汚染の構造を解き明かそうと1996年春より更に1年間調査を続行することにしました。
第2期調査は次の3つの課題で行いました。
1) 第1期の継続調査として淀川水系河川および奈良市、大阪府、大阪市の水道水の調査 |