上野市河川24時間調査
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図IV-4 上野市河川24時間調査結果
調査にあたって
上野市河川を調査して、上野市の生活排水が木津川の水質に影響を及ぼしていることが分かりました(
上野市河川調査結果
参照)。一般的に生活排水は、住民の一日の生活パターンに応じて、水量も水質も大きく変動します。上野市河川調査では、四季毎に一回の年4回の調査でしたが、今回、代表的な排水路で一日の変動を調査する24時間調査を実施しました。生活排水が流入する排水路として
(2)
緑ヶ丘排水路、
(3)
往古川、
(4)
大戸川の3地点、それに、それらの排水が流入する前の木津川上流
(1)
大野木橋と、排水流入後の
(5)
木津川下流の計5地点で2時間ごとに24時間採水を行い、CODと全窒素を測定しました。
生活排水の影響
調査結果を図IV-4に示します。なお、調査終了直前の11時頃から一時的な豪雨があり、かなり増水しました。排水路にたまった汚れが流出し、調査最終回(30日12時)では水質の各分析値が上昇しましたが、時間変動とは違う原因なので結果の考察では省略します。
図IV-4に各地点のCOD、全窒素の結果を示しました。木津川上流の
(1)
大野木橋は時間変動が少なく、その他の地点は時間によって水質の分析値が変動し、どの時間が最も高いかという傾向は分かりにくい結果でした。
そこで水質の分析値に流量を掛け合わせて、汚濁負荷量を求めました(図IV-5)。すると、木津川上流の
(1)
大野木橋ではほぼ変化がありませんでしたが、
(2)
緑ヶ丘排水路と
(4)
大戸川は午後8時にピークが現れ、炊事や風呂などの生活排水の影響が考えられました。
(3)
往古川は午後6時と午前8時にピークが見られ、やはり生活排水の影響と考えられます。それらの排水の流入後である
(5)
木津川下流では、若干ながら夜の10時と朝の8時にピークが見られました。
*
緑ヶ丘排水路の30日12時採水分は、突然の豪雨により採水不能。
その他の地点についても、30日12時採水分は豪雨の影響を受けデータの変動が大きいため、グラフから除外した。
図IV-5 上野市河川24時間調査結果 (負荷量)
生活排水対策と公共下水道の建設促進を
調査結果から
(2)
緑ヶ丘排水路、
(3)
往古川、
(4)
大戸川は生活排水の影響を受けていることが明らかになりました。これらの調査がきっかけとなって、大戸川には生活排水浄化施設が設置されることになりましたが(
上野市河川調査結果
参照)、今後も市民の理解のもとに、生活排水対策の必要性と公共下水道の建設促進を行政へ働きかける必要があると言えるでしょう。
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(C) 2001-2006 淀川水系の水質を調べる会